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佐渡団体参拝旅行

2015年3月4日

遅くなりましたが、団参レポートです。

 

本納寺佐渡団体参拝旅行に参加して

 

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 今年の本納寺団参は、長年お参りしたいと思っていた「佐渡」と知り、母から誘われた時、即座に参加を決めた。

 数日前からの懸念が現実のものとなり、台風十八号が関東を直撃した10月6日、上越新幹線は動いていたので新潟まで移動したが、乗船予定だったジェットホイルは運休。かろうじて出航した16時新潟港発のカーフェリーに乗り、4~5mの波の越佐海峡を越えた。

 日蓮聖人は寺泊で幾日も船待ちをされ、渡海の際は荒波にお題目を書かれて鎮められたという伝承がある。佐渡の聖人を偲ぶ今回の団参にはふさわしい幕開きと思った。

 翌日は台風一過のすばらしい快晴となり、まず佐渡での日蓮聖人第一の謫居(たっきょ)跡である塚原山根本寺へ向かった。塚原の三昧堂跡の戒壇塚を拝見し、その隣にある三昧堂でお経とご法話を頂戴した。「一遍でよいから心を込めてお題目を唱えましょう」というお言葉に、改めてお題目を大事にしなくてはと自らを戒めた。

 聖人がこの地におられたのは五ヶ月程とされるが、真冬の時期で風雪を凌ぐこともままならないお堂に住まわれ、食料も乏しい中を生き延びられたということは、まさに仏様のお加護なくしてはあり得ないことであろう。聖人が「法華経の行者」の自覚を持たれ、『開目抄』を著されたこの地に自分も立つことが出来て感激もひとしおであった。(つづく)「檀信徒 Y・T」

 

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年末恒例おもちつきレポート

2015年2月10日

26年おもちつき

 

昨年末のもちつき大会は日曜日だったこともあり、男性の姿が多く見られました。「息子達は都合が悪いので私だけ来ました」というお父さんや、息子さんが途中で冬季講習のため帰ってしまってもご自身だけ残って搗き手として最後まで頑張って下さった方も。
「ボランティア活動の宿題があるんです」と、いっぱいお手伝いしてくださった女子中学生など、およそ200名の方々が参加してくださり、大変賑わいました。前回ご紹介した明大ラグビー部の三橋功太郎選手も、お参りの帰りに飛び入り参加、軽々と搗いていってくれました。
今年も信行会や写経会のコアメンバーがお手伝いしてくださり、円滑に安全に開催することができました。ありがとうございました。
当日集まった募金35,926円は、広島市災害義援金にいたしました。

 

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寺ヨガレポート

2015年2月1日

ご本堂で寺ヨガ開催

 

平成26年12月14日(日曜日)にご本堂で寺ヨガが開催されました。

008 女性18名(子供2名)男性4名(子供1名)が参加し、日常から解放されて身も心もリラックスいただけたようで、大変ご好評をいただきました。 静寂な空間でヨガを行うことで深く、ゆっくりとした呼吸を取り戻すことはもちろん、ヨガスタジオでやるよりも、集中力が高まり、気が充実してくる効果があります。また、広々とした風通しのよいご本堂でヨガを行うことでとても気持ちが良く、心と身体を忙しさから解放することができたようです。(インストラクター 石川愛美)

参加者の声
・普段意識をしない呼吸に意識を向ける事で心が落ち着き、短時間で体がぽかぽかになりました。
・綺麗なお寺で五感で感じながら行うヨガは時間がゆっくりで静かで気持ちがよかったです。心が洗われました。
・ロウソクの優しい光の中、お香の良い香りのお寺という環境で家族と一緒にヨガできた嬉しさ。素敵な時間が過ごせました。
・身体はもちろんのこと、なにより気持ちが軽くなりました。住職さんのお話も聞けて非日常を味わえました。また機会がありましたら是非参加させてください。

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応援しよう!益城ルネサンス熊本FC

2015年1月13日

年末のお参りー益城ルネサンス熊本フットボールクラブのみなさま

年の暮れ、益城ルネサンス熊本フットボールクラブ(女子サッカー)で活躍中の檀信徒、島田佳由子さんが、チームメイトと一緒にお参りにいらっしゃいました。 一年前に亡くなったお母様は、佳由子さんの試合を応援するのが生きがいで、いつも熊本まで駆けつけていたそうです。
チームは今季素晴らしい成績を納め、プレナスチャレンジリーグ(なでしこ2部)に昇格しています。 チームの皆さんもお母様にはお世話になったとのことで「いつも応援してくれていたので、昇格の報告ができて嬉しいです」と話してくれました。
皆さんの活躍が何よりのご供養に、恩返しになることと思います。これからも頑張って下さい!
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お会式落語 三遊亭萬橘師

2015年1月1日

あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします

お会式ー清興 落語 三遊亭萬橘師

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 今年も小学生からお年寄りまで本堂満席の五十名以上がおみえになり、どこの寄席より間近に落語を楽しみ、笑いっぱなしのひとときでした。

「観衆を見て演目を決めると聞き、とてもわくわくしていました。当日留学生が十人ほど来ていて、突然質問したりして、普通の落語会では見られない雰囲気でした。萬橘師匠にとっては予想していない展開だったと思います。そして、落語の中で出てくる声色や仕草の解説、例えば、うどんと蕎麦の食べ方の違い、刀の長さの表現の実演など、英語を交えたお語は私達にとってとても新鮮な体験となりました。その場での臨機応変な対応を見て、やはり落語家はすごいなと思いました。」(中三女子)

本納寺 年末おもちつき大会!

2014年12月6日

おもちつき大会(26年)のお知らせ

日時122810時~13時頃まで

毎年恒例「おもちつき大会」のごあんない!
今回も大人気の「ミニ鏡餅コーナー」があります。
参加自由ですので、お子さん、お孫さん、ご親戚、お友達などお誘い合わせの上お越し下さい。

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昔、「餅をつく」といえば、たんに食べ物をつくるという以上に「祝いごと」としての「心の行事」すなわち宗教的行事であったはずです。これからの子供たちに、ぜひ体験してもらいたいと願っております。

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鎌倉1日参拝

2014年11月9日

九老僧感得報恩法要 比企谷妙本寺

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昨年10月17日、当山のお会式に併せて宿願であった九老僧木像を開眼し、安置することができました。
九老僧とは日蓮聖人直弟子日朗聖人の高弟九人のことです。
このたび、鎌倉にある日朗聖人由縁の大本山比企谷妙本寺にて「日蓮聖人、日朗聖人、九老僧感得報恩法要」が厳修され、その法要では本納寺九老僧木像が御宝前に列座されました。
法要の前に妙本寺 早水日秀猊下にお話をいただきました。
「この度本納寺で九老僧が再々興されたというのは、日蓮大聖人が教主釈尊の出世の本懐※1である法華経(妙法蓮華経)を感得し、帰依され心身を投じていかれたと同じ様に、本納寺が檀信徒一丸となって、九老僧を感得するということです。この感得することが重要なのです。」

感得とは、真理や縁を感じ悟ること。また三宝諸尊やご先祖を通じて、望みがかなえられることをいいます。なかなか難しいことですが、時にしたがって、場所によって、心にしたがって、常にアンテナを張っておくことが大切なことです。

猊下は、御像一体一体に願文・花押の筆入れをしてくださいました。
また御宝前の横には、日蓮聖人が御入滅の際、日朗聖人に枕頭に掲げるように命じたという原寸大の「臨滅度時御本尊」(複製)※2を掲げて、細かくご説明くださり一同感激しました(めったなことでは出さないものなのだそうです)。
この日は、あいにく弱い雨が降っていましたが、昼食には湘南名物のしらす丼や鎌倉野菜を味わい、鶴岡八幡宮をお参りしたり、小町通りを歩いたりとミニ鎌倉散策を楽しみ、充実した一日となりました。

※1 永遠の過去から悟りを開いた仏が衆生救済のため、最高の教えである『法華経』をお示しになるためにこの世に誕生されたということ
※2 日蓮宗新聞社によって原寸大で復製された最初のもの。弘安3年(1280) に揮毫され、弟子日朗上人に授与された御本尊。御真筆妙本寺蔵

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活躍!明治大学ラグビー部 三橋功太郎選手

2014年10月18日

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名門「紫紺ジャージ」の明治大学ラグビー部で活躍中の本納寺檀信徒、三橋功太郎選手をご紹介します。
まさに今、関東大学ラグビー対抗戦のシーズン中で、三橋選手は開幕の筑波大戦から出場。持ち前の「反応の速さ」で勝利に貢献しています。怪我を克服し、小柄な体格ながら、チーム内の競争を勝ち抜いて紫紺ジャージを獲得するまでには、言葉では言い尽くせない苦労と努力があったことでしょう。
お人柄も、さすが名門運動部とあって礼儀正しい好青年。試合中はそれこそ鬼の形相ですが、普段は笑顔がさわやかなベビーフェイスです。先日も昨年ご逝去されたおばあさまに試合出場の報告のお参りにいらっしゃいました。元気いっぱいの応援で応援席では有名人だったというおばあちゃま、さぞお喜びのことでしょう。
本納寺のもちつきにも小さい頃から参加してくれていて、昨年はラグビーで鍛え抜いた、すごい身体で、「バスバス」と搗いていってくれました。搗き上がるのが早いこと早いこと。
三橋選手は住職の高校の後輩にあたるもので、いつも「調子はどう?」「頑張って!」と気に掛けていたところに最近の大活躍です、大喜びの大興奮。
これからも三橋功太郎選手のますますの活躍を期待しましょう!

「今、大学四年で最後のシーズンが始まりました。なんとか優勝できるように日々努力しているところです。これから慶應と早稲田と強いチームとの試合が待っていますので、1試合でも多く紫紺のジャージを着て試合に出場できるよう頑張ります。またお寺にお参りいかせていただきます。(三橋功太郎)」

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本納寺 御会式

2014年10月1日

26年お会式行事のご案内

1017日(木)午後6時開式(無料)
宗祖日蓮大聖人第733遠忌御報恩法要
清興 「落 語」 三遊亭萬橘 師

演目はその日にお客様を見て決めさせて頂きたいのですが、いかがでしょうか?(三遊亭萬橘)

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出演者紹介 三遊亭萬橘(さんゆうてい・まんきつ)
生年月日 昭和54年(1979年)1月20日 法政大学文学部出身
芸歴
2003年7月 三遊亭圓橘に入門。前座名「橘つき」。 2006年10月 「きつつき」で二ツ目昇進。 2013年3月 真打昇進、四代目「萬橘」襲名
受賞
2007年3月「さがみはら若手落語家選手権」優勝。 2009年2月「第六回伝統芸能祭りグランドチャンピオン大会」グランプリ
※初代萬橘師は珍芸「ヘラヘラ」で一世風靡し、名を馳せた。戦後この名跡を襲名する者は現れていなかった。76年ぶり。
二代目萬橘師のお墓が本納寺にある。

本納寺書道展のお知らせ 1017日(金)・18日(土) 10時~16

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お会式に併せて写経会および子供・大人書道教室のみなさんの作品を展示いたします。
ぜひご覧ください。

26年 子供科学実験教室

2014年9月3日

地下世界の不思議を探れ!

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7月25日、今年も本納寺で子供科学実験教室が開かれました。小学生13名、中学生1名が、気温35℃の中、土の温度や質感を観察するという実験に取り組みました。
まずはお向かいの大鳥神社で掘らせていただいたのですが、1メートルちょっとのところで固い層?石?根っこ?につきあたり、断念。
気を取り直し、本納寺の境内に去年掘って残しておいた4.1メートルの穴からさらに堀り進めることにしました。こちらは順調に5メートルまで到達し、地中の温度や手触りなどのすばらしいデータを採取することができました。最後のまとめの時間には、最初の予想と実際の観察結果を比べ、サンプルの土をお土産にもらって解散となりました。

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参加者からは
「深くなって行くごとに土がパラパラからネチョネチョになっていくのが面白かった」「学校でやらないことなので貴重な体験ができた」「大鳥神社で何にぶつかったのか気になる」「本当に地下水が出てびっくりした」など、感想が届きました。
小森先生より
今年も強烈な暑さでしたが、みなさんの頑張りで地層を掘ることができましたね。あの後、掘った穴に1メートルごとの精密な温度計を設置しました。これで、好きな時に地温を測定できる仕組みが完成しました。このような地温のデータは、全国・全世界で見ても意外に少ないものです。興味がある人は地温をチェックしにお寺に行ってみましょう。
北山先生より
地面の下をのぞき見ると、途中でこれ以上掘れないところに遭遇したり、地下水が出てきたりと不思議な世界が広がっています。都会でもこんなに素晴らしい貴重な自然体験ができる、そのことをもっと多くの人と共有したい、そう思える楽しい一日でした。

第11弾 燈明

2014年8月9日

「For Kids 11」

好評第11弾です。
ご感想をお待ちしております。myo-eizan@honoji.or.jp

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2014年7月19日

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名残を惜しみながらマイトリースクールを後にして、次は世界的に貴重な仏教建築群(世界三大仏教遺跡)のあるバガンに移動。
さかのぼること一千年、日本では平安中期の頃である。ミャンマーではビルマ族による国家統合が進み、仏教文化・バガン王朝が出現した。その興隆の姿が今日に残る仏塔(パコダ)・バガン遺跡群であり、今日のミャンマー連邦共和国の源流となっている。
早朝、空模様は怪しいが、朝日を拝みにシュエサンドー・パゴタの遺跡に登る。段々明るくなってきて、雲の隙間から太陽が出るかもと期待したが、結局拝むことはできなかった。それでも遺跡の上から見える景色は、一面のサバンナで、ぽつぽつと小さな遺跡が建っており壮大この上ない。そこここから日の出を見るための観光用気球が地面からポコポコ生まれてくるように飛び立ってくるのも面白い。日頃の慌ただしさを忘れ、ゆっくりした時間を過ごすことができた。
次にニャウンウーマーケットという市場へ。いかにもアジアという雰囲気の市場で活気に溢れている。野菜、果物、米、肉、魚などのほか日用品なども売っている。生ものを扱っているせいだろう臭いはそれなりにするし、衛生的にもどうかという感じではあった。市場の周りの道路には馬車も走っていた。 続いてバガン最大の見所、アーナンダ寺院へ。金色に輝く仏塔と四方にのびる大きな回廊、それぞれ四方に安置されている高さ10メートルくらいの四仏は圧巻であった。ガイドさんが、近くで拝するのと離れて拝するのでは、お顔が違うと教えてくれたので、何度も行ったり来たりして拝んだ。その後アーナンダ寺院とならんでバガンを代表する仏塔のあるシュエズィーゴォン・パゴタ等を観光した。
短い期間ではあったが、ミャンマーの人々の親しみやすさ、純粋さに触れられて、今までの目で人・景色を見ていろいろ感じ、考えるだけではダメで、今までとは違う新たな自分の目を持つと言うことが大切なんだと痛感した旅となり、充実の研修になった。
これからミャンマーは大きく変わっていくだろう。
日本は発展とともに「本当の良い生活とは、物質を多く享受する生活ではなく、豊かな精神と文化を持つことである」ということを忘れてしまっていた。どうか忘れないでほしい。(達彦記)<終>

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本納寺子供科学教室

2014年7月4日

夏休み子供科学教室開催のお知らせ

「地下世界の不思議を探れ!」

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私たちは自分の目でどこまでを直接見たことがあるかな?
真横は?遠くに見えるビルならここか何km、富士山なら100km、そんな先までを見たことあるはずです。
では、真上は?どんよりした雲なら1000m、入道雲なら10000mくらい上かな。夜空に見る星ならば何億km、何兆kmの先を見たことがあるはずですね。
ならば、真下は??もしスコップで掘ったことがあるとしても1mくらいかな?
去年はこんな言葉から始まり、ヘルメット姿の子供達が4.1mも掘ってしまいました。そして地下水を掘りあて、地層を見て、地温を測って。本格的な地下世界を直接見て触って、考えることができました。
そして、今年もやります。
みんなで記録更新を狙い、もう少し詳しく、地下世界の不思議を地球科学や環境学の視点から探ってみたいと思います。」(小森先生より)

日 時:平成26年7月25日(金曜日) 9時30分から12時30分まで
場 所:本納寺信徒室
対 象:小学1年生~6年生 (中学生・付き添いの方の見学可)
定 員:20名(定員になり次第締め切らせていただきます)
会 費:500円(軽食付き)
持ち物:筆記用具
参加ご希望の方は、本納寺(03-3971-4384)まで、お電話にてお申し込みください。
お名前、学年、参加人数をお知らせください。

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講師紹介 小森次郎氏
1969年練馬区生まれ。帝京平成大学講師。立教大学非常勤講師。理学博士。
地学系の学科を卒業後、ダム,道路,発電所などの建設の前に行う地質調査の会社(地質コンサルタント)で働く。
その後、大学の実験助手、大学院生、小学生理科実験教室講師、大学非常勤講師、ブータン王国でのJICA専門家を経て現職。
専門は、自然地理学、環境学、災害科学。
ツイッター「jirokomori」フェイスブック「Kom Jiro」
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2014年6月4日

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いよいよ今回の旅のメインともいえるザガインのマイトリースクールに到着した。
先祖や親がハンセン病であるということから、家族ごと隔離され、差別にあっている人達に最低限の教育をと、NPO法人T・M良薬センターが建立した小学校である。
子供達は全くな健常者であるにもかかわらず、差別をうけ、以前はまともな教育が受けられなかったそうだ。ボロボロの藁葺き屋根で、雨風もしのげないような校舎。雨期があるこの国で、どれだけ過酷な状況だったことか。
それでも学校の通える子供はいいほうで、通学できない子供がほどんどだったそうである。
現在は、日本の学校とまではいかないが、立派な校舎が建ち、机や椅子、黒板なども揃っている。

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以前、そのT・M良薬センターのセンター長から、日蓮宗のカンボジアスタディーツアーに同行してもらえないかというお誘いを頂いたことがあった。子供達と一緒にサッカーをしてほしいという依頼だった。私がやってきたサッカーが少しでも役に立つのならと承諾したが、そのスタディーツアーの日程は学校の修復等で予定が合わないという理由で、残念ながら実現しなかった。
「それなら個別にスタディーツアーを企画しましょう」という別の依頼がきて、サッカーボールやサッカーゴール、ユニフォーム等を支援して、楽しんで喜んでもらおうということになったのである。
ミャンマーはサッカーが大好きな国である。
私達が到着すると、みんな笑顔で、手を振って迎えてくれた。
大教室に集まった子供達を前に、寄贈式が開かれた。さすが仏教国、私の挨拶をみんな合掌して聞いてくれる。
「私達はみなさんとお友達になりたくて来ました。サッカーは、ボールひとつで、言葉が通じなくても、年が違っても、性別が違っても、人を結びつけることができます」等と緊張しながらお話しした。
子供達の発育と幸福を願いご祈祷を厳修して、式は終了。

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いよいよグランドでサッカーの時間である。子供達は支給されたユニフォームとスパイクを身につけ登場。父兄なのか近所の方なのか、多くのギャラリーがいたせいか、胸を張って誇らしげな登場で、かわいい。キックオフすると目を輝かせ、みんな一心にボールを追いかけ始めた。いいプレーをした子に、ジェスチャーで褒めると、照れくさそうにしながらも、嬉しくて仕方がないという笑顔を返してくる。
実は「今回サッカーボールの支援をすると聞いたけど、本当に必要とするものはボールではないでしょ」という声もあった。もちろん生活のための物資の支援も必要で大切である。しかし、生活や勉学の余暇にする遊びや楽しみを味わう喜びは子供達にとっては貴重な機会に違いない。そしてそれは一緒にサッカーをしたあの子供達の満面の笑みが証明してくれた。
「悪い天気」で晴天、ピッチレベルでは40℃はあるのではないかという暑さの上、芝生(雑草)や砂利でボコボコのピッチ。日本の子供達はなんて恵まれているのだろうと改めて感じた時間でもあった。
ピッチの外では、保育士さんがサッカーをしていないたくさんの子供達に囲まれていた。折り紙をして遊んでいるようだが、人垣がすごくてどこにいるのか見えないほどである。どうやって折るの?このあとどうしたらいいの?と殺到して大賑わいであった。(達彦記)〈つづく〉

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2014年5月2日

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今回のミャンマーツアーの目的は、現地の保育園・小学校を訪問し、紙おむつ・粉ミルクなどの食料品・医薬品や教材・備品などの支援をし、一緒に遊んで楽しんでもらうことである。そんなわけで、いつもの仲間に加えて、M保育園の保育士の方々と合同での訪問となった。
最初に訪れたのは、ヤンゴンの孤児院。施設名を聞いたのだが、ヤンゴン2日目の僕には覚えられず、看板を見てもビルマ文字だったので、全く解らなかった。
中に入ると、ホールにはおもちゃやぬいぐるみがいっぱいで、1歳から3歳くらいの子供達がぞろぞろと30人くらいホールに出てきてくれた。顔に「タナカ」とよばれる白っぽい粉というかファンデーションのようなものを塗っている。みんな人懐こくてかわいい。「遊んでー」「だっこしてー」と寄ってくる。あとで聞いたのだが、子供達はおむつをしておらず、おもらししたら、着替えればいいということだったようだ。だっこしている最中おもらしする子がいなくてよかった。
M保育園の先生方は私達がホールで幼い子供達と遊んでいる間、奥の子供達の部屋へ行き、もう少し大きい子供達と用意してきた折り紙や手遊びをしたりして、過ごしたそうだ。言葉が通じなくてもコミュニケーションがとれて、楽しんでもらえたことに手応えを感じていた。きっと先生方にとっても貴重ですばらしい体験だったことであろう。
この孤児院は職員よりもボランティアの方が大勢いて、子供達はたくさんの人に囲まれていた。この施設に入っている子供達はかなり恵まれている方なのだろう。

次にルンビニーアカデミーという保育園を訪問。ここは少し裕福層向けの保育園である。小さな教室で子供達と対面。早速、M保育園の先生方が折り紙や紙風船を取り出し遊び始めるが、子供達は緊張気味。そこで紙風船をぽーんぽーんとしながら渡してみると、グシャっとする。また膨らまして渡すと、またグシャ。つぶすのが楽しいらしい。そんなことをしているうちに段々と打ち解けてなごやかムードに。
2階に上がって案内された教室では英語の授業をしていた。就学前の年齢にもかかわらず、かなり本格的な内容である。これまでのミャンマーは貧しく、ろくに教育を受けられなかったとのことだが、少しずつ発展してきた現在はこのように教育に力を注げるようになっている。
M保育園一行の反省のつぶやき「小さい子に、紙風船はダメだね」。

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マンダレーに移動してからの夕食は、ミャンマー女子サッカーのナショナルチーム代表K監督とご一緒することができた。現在のミャンマー代表監督は日本人なのである。言葉の通じない国でサッカーを指導するにあたってのエピソードや文化の違いによる苦労話は、サッカー好きの私にはとても面白く、興味深いものだった。翌朝、練習があるということで、出来上がったばかりのスタジアムに同行し、練習を視察させてもらえた。なかなかできない体験で嬉しい限りである。

この日は雲ひとつない晴天。いい気分でガイドさんに「今日はいい天気ですね」と言うと「ミャンマーでは太陽がでていると猛暑になるので、曇りの日をいい天気というのです。今日は悪い天気です」と返された。
ミャンマーの女性・子供達が顔に塗っている「タナカ」とは、ミカン科のタナカの木(小髙木)の樹皮の部分をすりおろしたもので、水で溶いて顔につける。日焼け防止や保湿・殺菌・肌荒れ予防などの効果があるとされていて、塗ってしばらくするとパリパリに乾いてくる。さらさらとしていて、ベビーパウダーのような触り心地の上、柑橘系なので清涼感があり、香りもいい。暑いミャンマーの気候にはぴったりである。

スタジアムを離れ、マンダレーからザガインへ向かう。途中マンダレーから車で一時間くらいの丘の上に日本人墓地がある。丘の上まではバスでは上がれず、トラックの荷台(ミャンマーのバス?)に乗り換えてガタガタ揺られながら昇っていく。丘の上は街が一望できてすばらしい景色である。
M保育園の保育士の方の曽祖父が戦時中ミャンマーで亡くなられたそうで、「ミャンマーに行くと言ったら祖母がとても喜んでいました」とのこと。日本人慰霊碑に戦没者の名前が刻まれていたので、みんなでひいおじいさんのお名前を探してみたが、残念ながら見つからなかった。慰霊碑前で読経し、謹んでご回向した。
「有難うございます。祖母に伝えます。」と保育士さんに感謝され恐縮。日本から遠く離れたこの地まで来た甲斐があったというものだ。(達彦記)〈つづく〉

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