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コロナ禍であっても御衣黄満開

2020年5月25日

コロナ禍であっても御衣黄満開

緊急事態宣言発令中の外出自粛であったので、開花情報をブログ等で御案内しなかったのですが、今年も門前の御衣黄が見事に咲いておりました。毎年いつも多くの方が遠方より花見に訪れていたので残念です。また来年に。

御降誕800年慶讃本堂瓦葺替工事経過

2020年5月4日

御降誕800年慶讃本堂瓦葺替工事経過

緊急事態宣言の発令中ですが、今のところ屋根葺き替え工事は順調に進んでおります。
皆様に御奉納いただいた瓦はすでに葺き終わっております。
たまたま、現在鬼瓦の焼きあげと新宝珠作成中で、現場での工事がない時でした。
本堂の御本尊は保存修復に出ていて、まだからっぽです。(まさに伽藍堂、、)
今後の状況によっては、遅れを生じることがあるかもしれませんがご理解ください。

春季彼岸会中止

2020年4月8日

春季彼岸会中止


新型コロナウイルス感染拡大と各所での活動自粛を鑑み、当山でも対応を迫られる状況になりました。
それを受け、参列者の安全を考慮し、このたびの春季彼岸会を中止いたしました。
皆様のご先祖春季彼岸供養塔婆は、いつも行事の時には手伝ってくれるサッカー部のOBたちが手分けして各墓地に建立してくれました。そしてその後は古塔婆を抜いてくれて、古塔婆置きもきれいに整頓してくれました。
※御降誕800年慶讃本堂瓦葺替工事は順調に遂行されています。
※令和2年6月14日(日曜日)に宗祖御降誕800年・本堂瓦葺替落成慶讃記念法要を予定しておりましたが、延期いたします。
延期日程につきましては、今後の状況に応じて決定し、改めて御案内いたします。
どうかご理解の上、ご了承ください。

歳末祈祷会とおもちつきー令和元年

2020年3月9日

令和元年 歳末祈祷会厳修 おもちつき大会開催


昨年の12月28日に修法(木剣を使用した加持祈祷)による歳末祈祷会を厳修いたしました。
今回は現在瓦葺き替え工事中で本堂が使用できないので、仮本堂(書院二階)を会場に開催されました。暮れの忙しい時にもかかわらず、大勢の方の参列があり、参列者みなさんが会場に入りきれず、溢れてしまい廊下に座布団を出してご参列いただくことになってしまいました。写経会の皆さまの納経も同時に行われ、それぞれの祈願札をお持ち帰りいただき閉会となりました。
また本堂の周りが足場で張り巡らされている中、今回も恒例のもちつき大会が行われました。青空の下、お檀家さんのお子さん、お孫さんをはじめ、近所の子供達、などで大変賑わいました。「おもちつき」だけでなく、釜の火で焼くマシュマロや、焼き芋もなども好評。つきたてのお餅は、からみ餅となってお皿にのせられるそばから、ものすごい勢いでみんなのお腹に消えていきました。

団体参拝旅行-身延

2020年2月3日

京浜教区檀信徒研修道場 身延山


10月4日、京浜教区檀信徒研修道場(身延団参)に行って参りました。本納寺からは住職を含め10名の参加です。土砂降りの雨の早朝、バスで身延町にある大野山本遠寺へ出発したところ、着いた先は快晴で気分も晴れやかに。こちらは、徳川家康の側室お万の方の帰依を受けて創建されたお寺だそうです。どうりで屋根に葵のご紋がついているはずです。
ご本堂でお開帳のあと、山形上人による「お万の方」のお話がありました。ストーリー仕立てでわかりやすく、有り難く拝聴しました。
研修道場なので写経の時間もあり、短い時間でしたが皆で熱心に書写し奉納して参りました。本山身延山久遠寺がすぐ近くにあり、そちらもお参りできて嬉しかったです。
食事の時間には、他のお寺の檀信徒の方と「どちらからですか」などと聞き合い、楽しくおしゃべりしました。一人でご参加の方もいらっしゃることを知り、この様なバスツアーは個人旅行とは違って法要や法話に参列できるし、往復も便利なので、確かに参加しやすいなあと思いました。
帰りのバスの中で、お札やお土産の身延まんじゅうを頂いて帰路につきました。

秋田雨雀の肖像画

2020年1月1日

あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします

秋田雨雀の肖像画


先日、当山にある秋田雨雀氏のお墓に3名のお参りがありました。
青森県黒石市の秋田雨雀記念館館長の伊藤英俊さんと、埼玉県川口市の画家、森元利根さんとご家族の女性です。
本納寺の向かいに住んでいた秋田雨雀は、劇作家、童話作家、社会運動家として知られていますが、西池袋の舞台芸術学院の初代学院長も務めていました。森元さんは昭和20年代に在学なさっていて、直接指導を受けた雨雀の教え子さん。御年96歳です。
寺にお出でになる前に、青年劇場(雨雀の教え子達が結成した劇団)を訪問なさったそうで、お参りのあとは、舞台芸術院へいらっしゃるというスケジュールでした。
館長の伊藤さんからは、秋田雨雀が、地元、黒石中学校の校歌の作詞もしていること、青森県出身の芸術家として今も愛されている一人で、「みちのく歴史館」には太宰治、棟方志功らと並んで、秋田雨雀の蝋人形もあることなどを教えて頂きました。

「雨雀氏の墓石の字は親交のあった先々代の筆によるものであること」や「近くの宣教師館にも雨雀氏の資料が展示されていること」「雑司が谷という地名と、大門の欅並木は、雨雀氏と先々代が先頭に立った保存運動により残ったものであること」などなど、雑司が谷での雨雀さんについて私が知っていることをお話ししました。
お帰り間際には「私たちが載っています」と陸奥新報と東奥日報をくださいました。
館長の伊藤さんと、森元さんが、雨雀氏の肖像画を挟んで写真に収まっていました。青年劇場から寄贈されたこの肖像画が、在学当時学院の二階に飾ってあったことや完成の経緯を覚えていた森元さんが、記念館を訪問し説明したり、保管していた貴重な資料を寄贈したという記事でした。

見覚えのある肖像画だなあと思い、寺のブログを遡ってみたところ・・・、やはりそうでした!11年前のお会式の奉納公演に青年劇場の皆さんをお呼びしたとき、この肖像画が一緒に寺に来ていて、作品を朗読する劇団員のうしろで、にこやかに微笑んでいたのでした。

「その六秒が 人生を狂わせる」アンガーマネジメント

2019年12月9日

お会式−アンガーマネジメント講座

「その六秒が 人生を狂わせる」 原 洋子先生


 今年のお会式は仮本堂で行われ、法要の後はアンガーマネージメント講座でした。興味はあるけどお堅い内容かな?と思っていたところ、これが予想に反してとても面白かったのです。
 アンガーマネージメントとは「怒らないこと」ではなく、「怒る必要のあることは上手に怒り、怒る必要のないことは怒らないようになること」「怒りで後悔しないこと」だそうです。ここから具体的に自分の「怒り」の頻度や強度、「怒り」が人に向かうのか自分に向かうのかなどついて考えていきます。
 最近どんなことに怒りを感じましたか?という問いかけに、参加者は各自この一週間を思い起こしてみました。怒りは、心配、不安、悲しい、苦しい、寂しいなどの第一次感情から来る第二次感情とのこと。言われてみればそうです。家族が遅い時間になっても帰って来ない。心配します。不安になります。そしていざ家族が帰ってきたとき「なんでこんなに遅いのよ!」と怒りをぶつけてしまいます。根本は「心配、不安」なのですから、「よかったー、心配したんだよ」など、自分の感情をきちんと伝える言葉を持つと良いということなのです。
 私たちを怒らせるものの正体は、理想と現実のギャップ。こうあるべき、というところからはずれると怒りが生まれるわけです。
反射的に対応しない。売り言葉に買い言葉になってしまいます。怒りのピークは長くて6秒なので、ピークでないときに「怒る」と決めて怒る。この6秒の間に、今の自分の怒りの温度の高低を考えてみる。怒りを静めるアイテムを持つ・・・など、原先生のお話しは具体例を挙げてわかりやすく簡潔に進んで行きます。
 人それぞれ、ここまでなら許せるという境界線があります。その「まあ許せる」範囲を広げていくこと、そしてそれを安定させること(相手や自分の機嫌によって境界線を変えない)、そして境界線を人に見せることが大事。こうやって言葉や図解で説明されるとストンと腑に落ちます。
 怒りは立場の強い人から弱い人に流れるのが特徴で、どこかで我慢した怒りは他人に八つ当たりやいじめという形になって出てくる、というお話が、昨今の児童虐待や学校でのいじめ問題などを思い起こさせました。
 先生は、様々な年代に講演なさっているとのことです。多くの人がこのお話を聞き、意識を持つだけでも(実践はなかなか難しいですが・・・)、社会全体がもう少し寛容に穏やかになるのではないかなあと思った夜でした。

「本堂耐震ならびに屋根瓦葺替工事」開始

2019年11月5日

宗祖日蓮大聖人御降誕八〇〇年慶讃記念事業

10月より瓦葺替工事がはじまりました。 しばらくの間、本堂を閉め、客殿書院二階を仮本堂としてご法事を行います。 また、本堂の周囲には足場が組まれており、お墓への通路の見通しが悪くなっております。お気をつけてお参りください。

 

令和元年お会式

2019年10月7日

本納寺お会式 10月17日 18時開式

宗祖日蓮大聖人738遠忌御報恩法要

奉納講演 

アンガーマネジメント講座<怒りを防御する心理プログラム>

「その六秒が 人生を狂わせる」 原 洋子先生

「人の怒りの頂点は、最初の六秒だと言われています」

アンガーマネジメントは、怒りを予防し、制御するための心理療法プログラムであり、感情と上手に付き合うための心理教育、心理トレーニングです。

 

昨今の世の中は、些細なことが原因で解決できたはずの問題が、その時のちょとした発言や人柄・態度などによって、相手の感情を害し、個人的な憎しみにまで発展し問題解決を難しくしているケースが多くあります。そのような無益なトラブルを避けるために感情の処理の仕方などを学び、トラブルを未然に防ぐためのスキルアップ講座。

今アンガーマネジメントは、企業研修・医療福祉・青少年教育・人間関係カウンセリング・アスリートのメンタルトレーニングの分野で幅広く活用されています。

 

 

 

【講師紹介】

原 洋子(はらようこ)キリンビールの総務・広報を務めた後、人材育成業務に従事。その後IT企業や教育機関などで新入社員研修の企画やプログラムの構築・統括を担当。2019年より研修講師として独立。コミュニケーションスキルを磨くワークショップなどを開催し、また様々な学校・企業でアンガーマネジメント講座をおこなっている。

 

[資格]国家資格キャリアコンサルタント・日本キャリア開発協会、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会・アンガーマネジメントファシリテーター、 社団法人 日本産業訓練協会認定 接遇訓練指導員 他

 

 

「二感で学ぶ山の地形とその生い立ち」

2019年9月7日

子供科学実験教室report

蒸し暑い33度の7月29日、恒例の子供科学実験教室が開かれました。

今年のテーマは「二感で学ぶ山の地形とその生い立ち」です。

猛暑の中、1年生から5年生までの10人が集まりました。

みんな、テーブルに置いてある赤青のフィルムを貼った3D眼鏡が気になって仕方ありません。早速、先生がモニターに映し出す地形を見てみましょう。デコボコ立体的に見えてきます。3Dプリンターで印刷した地形の模型を触り、この地形がどうやってできたのか、ハワイやフィリピンの火山のマグマが流れる映像で確認。そのあとの実験は、石膏、洗濯糊、重曹を混ぜてマグマが噴き出す様子の再現です。段ボールに空けた穴からクリーム状のものが、もわーっと出てきて広がる様子は、まさにマグマ!

材料に砂を混ぜたり、水分量を変えたりしてバリエーションをつけ、乾燥させれば、夏休みの自由研究に使えそうです。

ココアや練乳を使った陥没カルデラをつくる実験もありました。陥没カルデラのできる仕組みの説明を聞いてからでしたが、実際に目の前で見ると「なるほど」と一発で理解できます。

砂に爆竹を埋めてはじけさせ、爆裂火口をつくる実験もしました。順番に爆竹に火を付けて、さっと逃げる!怖いのが楽しくて、みんな何度も火を付けては走る、走る。

はやぶさ2号がリュウグウのサンプル採取に成功したニュースを見たあとは、衝突クレーターをつくる実験のため、各自針金ハンガーを加工してパチンコをつくりました。外に出て、まずは紙の弾を飛ばす練習から。本堂の屋根の上まで飛ばす子も出てきたところで、砂に向かって思いきり撃ったら、勢いよく穴が空き立派なクレーターができました。

見学の保護者も知らなかったことがいっぱいの充実した内容で、あっという間の3時間でした。

ナスすこし

2019年8月13日

「江戸東京野菜雑司ヶ谷ナスをまた雑司ヶ谷で」

「江戸東京野菜雑司ヶ谷ナスをまた雑司ヶ谷で」という思いから、今年も昨年に続き境内門脇で栽培を始めましたが、夏初めの天候不順のせいか、なかなかうまく育ちませんでした。今年こそお盆のお供えとして収穫できることを楽しみにしていたのですが…。

IN LAOS/CAMBODIA 4

2019年7月21日

IN LAOS/CAMBODIA 4


 フライト1時間半でカンボジア・シュリムアップへ。 アンコールワットの朝日を見るために早起きです。日の出近くになってあたりが次第明るくなってきました。ちらりと赤い光が見えたと思ったら、朝日の円を確認できないうちに雲の中へ入ってしまいました。一旦ホテルにもどるため門を出て振り返ると、遺跡の上に雲から出た朝日が見えました。ラオスの丘の夕日といい今回は日の出日の入り見物には恵まれなかったのかもしれません。行程中、終始天気は良かったのでよしとしましょう。

   アンコール遺跡については以前、寺報・ブログで紹介しているので省略します。参照「IN CAMBODIA / VIETNAM」

 今ツアー2カ所目のサッカー支援のため、シュムリアップのKURATA SCHOOLに訪問。カンボジアの気候はラオスとは全く比べものにならないほどの湿気と暑さでした。そんな中でラオス同様、寄贈式があり、子供達の発育健全のご祈祷とご挨拶をいたしました。カンボジアも多数が仏教を信仰しているだけあって、みんな合掌で迎えてくれました。

 いよいよサッカーの時間です。狭くデコボコしたピッチのため、6人で臨むことになりました。

 現在のカンボジアサッカーのナショナルチーム監督は日本代表の本田圭祐選手が務めています。今度はみんな代表戦を見たことがあるようで、サッカーアンセムによる入場は、それなりの雰囲気でできました。レフリーは、たまたま同校に体育教育支援でいらしていたアメリカ人女性が務めてくれました。

 握手を交わし、キックオフ。序盤はしばらく様子見だったのですが、いきなり左サイドからニアポストを抜かれ、失点。負けずにこちらもピッチをあげて、一点を返し、そのあとも追加点を重ねていきました。真剣にボールを追いかけている子供達、ちょっとしたプレーを褒めると、照れながらもとても嬉しそうな顔をします。来て良かったと実感しました。

 ただ、40度を超えるピッチに、みんなフラフラになってきました。しかもデコボコのグラウンドは腰に響きます。ごまかしながらもなんとか試合をこなしてようやく試合終了。

 すると、見学していたアメリカの体育教育支援団体(KPI organization)チームが、試合を申し込んできました。サッカー部の教え子を振りかえると「やりますよ」という顔でこちらを見ています。滝には飛び込まなかったのにと思いながら、少々の休憩の後、試合が始まりました。カンボジアの地でUSA vs JAPANの「決して負けけられない戦い」です。大差をつけてきっちり勝利したことをご報告いたします。

 最後にゴール前でみんなと記念撮影。日本チームの寄書きユニホーム、お菓子を小学校に贈呈し、今支援ツアーの終了となりました。アメリカチームからも寄書きシャツのお返しがあって、日本、カンボジア、アメリカの小さな友好の証としていい記念になりました。

 私たちのラオス・カンボジア2カ国の小学校訪問は、彼らの人生においては、ほんの小さな出来事でしょう。でも、このことが日本に親しみを持つきっかけになったり、「日本の人たちが来て一緒にサッカーをしたんだよ」という楽しい記憶の一片になれば嬉しいです。我々も同じだけ幸せな時間を過ごすことができました。今回のいろいろな出会いに心から感謝します。「達彦記」(終)


修行体験-アイドルグループ[アメフラっシ]

2019年7月3日

「アメフラっシ」修行体験

 先日、アイドルグループ「アメフラっシ(ももクロの妹分)」の愛来さんと市川優月さんが修行体験に本納寺を訪れました。

 本納寺BLOGの中学生の修行体験レポートをネット検索で見つけたことがきっかけです。

 唱題行・写経・廊下の雑巾がけなど、普段やったことがないであろう様々な寺の日常を体験してもらいました。二人は常にテンション高く元気いっぱい。アイドルは大変です。正座の経験の少ない今どきの若者ですから、唱題行では当然もぞもぞ落ち着きません。痛いのを我慢して、よく頑張りました。

 きっと正座で痛い思いをしただけ、写経で心を磨いた分だけ、掃除できれいにしただけ、清浄(しょうじょう)になったことでしょう。そして今回の体験が「アメフラっシ」ブレイクの一助になれば、当山としても嬉しいかぎりです。

アメフラっシ 公式サイト – AMEFURASSHI OFFICIAL WEBSITE –

 

令和1子供科学実験教室御案内

2019年6月19日

夏休み自由課題の宿題に最適

“「二感で学ぶ山の地形とその生い立ち」”

外に出かけると、私たちはいろいろな「地形」に出会います。頑張って遠くまで行くと大きな山も目にするはずです。そして、その山の中にもいろいろな地形があります。今年の夏の理科実験教室は「二感で学ぶ山の地形とその生い立ち」と題して、いろいろなタイプの地形を目と指で確かめて、その背後に隠された自然の歴史まで考えてみましょう。この教室に参加すると、今まで気づかなかった「その土地の歴史」が見えるようになるかもしれません。

 

                   記

日 時:令和元年7月29日(月曜日)10時00分から13時00分まで

場 所:本納寺信徒室

対 象:小学1年生〜6年生 (中学生・付き添いの方の見学可) 

定 員:20名(定員になり次第締め切らせていただきます)

会 費:500円(軽昼食付)

持ち物:筆記用具

参加ご希望の方は、本納寺(03-3971-4384)まで、お電話にてお申し込みください。

お名前、学年、参加人数をお知らせください。

 

講師紹介

komori小森次郎(こもりじろう)1969年練馬区生まれ。地学系の学科を卒業後、ダムや発電所の建設前に行う地質調査の会社(地質コンサルタント)で働く。その後、大学の実験助手、大学院生、小学生理科実験教室講師、大学非常勤講師、ブータン王国への国際協力派遣(JICA専門家)。現在は帝京平成大学で自然環境、地学、博物館学の科目を教えてます.ツイッター「jirokomori」.

IN LAOS/CAMBODIA 3

2019年6月2日

IN LAOS/CAMBODIA 3


 次の日(4日目)は、托鉢の僧侶にご供養するために早起きしました。 若い僧侶、子供の僧侶が黄衣(オレンジ色)をまとい、裸足で鉄鉢を抱え、終始無言で歩いてきます。ラオスの戒律を重んじる仏教(上座部)では食事は1日2回。僧侶の食事はその朝の托鉢によって成り立っているのです。

 托鉢する道端にはゴサの上に椅子が並べられていました。通りには、竹籠にもち米を入れて売る小さな屋台があちこちに。私達は袈裟のような布を肩に掛け、僧侶を待ちました。しばらくすると、僧侶達がやってきて、鉢をこちらに向けて来たときにもち米を少しずつ入れていきます。観光客向けに大分アレンジされているとはいえ、「亡くした両親や先祖が貧しい思いをしないように」と、毎朝お布施を続ける人々の姿がありました。また、托鉢をしているお坊さんが、受け取った食べ物を、困っている子供に分け与えている姿もあって、非常に印象に残りました。ラオスではストリートチルドレンを見ることはありません。それはこのように、お寺が貧しい子供たちの受け皿となっているからだそうです。戒律の厳しい上座部仏教に倣って生きるラオスの人たちに当たり前に根付いている「分け合う心」を垣間見られた瞬間でした。なお、おかずは信者が寺院に直接、喜捨し届けるそうです。

 次の行程はワットマイ・ワットシェントンです。ワットマイはルアンパバーンの中で最も美しいと言われる寺院です。完成に約50年を要した寺院内には体中に彫刻が施された仏像が安置されていて、世界遺産になっています。ワットシェントンは王家の菩提寺で、屋根が軒に向かって低く流れるように作られている、典型的なルアンパバーン様式の荘厳な建物です。王様が逝去した時に使用された霊柩車が境内に納められています。ご遺体は、なんと起立したままの状態で出棺されたと聞き驚きました。

 王宮博物館を見学したあと、メコン川を船で上り、パクウー洞窟へ。道中の景色はいわゆるアジアの風情で、とてもきれいでした。川の水以外は、、、。旅行中、何度もメコン川を見ていますが、改めて「茶色いなぁ」と思いました。1時間くらいでパークウー洞窟が見えてきました。ここは、絶壁にある洞窟で約4,000体もの仏像が複雑な洞内に所狭しと安置されています。

 二つの洞窟のうちひとつは横穴になっていて、奥はライトなしには進めないほどの暗闇です。その中に祭壇がありました。ガイドさんの話によると、以前、この洞窟の入り口を閉め切って修行を極めた僧がいて、王様が心配して食事を運んでも、次第に3日に一度、7日に一度と減らし、即身成仏となったそうです。以来、この洞窟は現在に至るまで、ラオスの人々にとって神聖な場所として親しまれているとのことでした。

 過去にニューヨーク・タイムズで「最も行きたい国」第1位に選ばれたこともあり、東南アジア最後の秘境と呼ばれるラオス。アンコールのように壮大な遺跡もなく、エメラルドグリーンの海が広がっているわけでもなく、また、タイのトムヤンクンのような名の知れた料理があるわけでもありません。急激な近代化を進めるタイとベトナムに挟まれながらも、悠久のメコン川に寄り添って、ゆっくりと時間が流れる国でした。 かつて、ラーンサーン王国として統一されたこの国は、フランスによる統治やインドシナの戦火に巻き込まれるという歴史を経て、「ラオス人民民主共和国」となりました。今もなお、海外からの経済援助に頼っていますが、この国で暮らす人々の心は素朴で優しさいっぱいで、どこへ行っても溢れんばかりの笑顔で、私達を迎えてくれました。 今回のラオスツアーを通じて、「本当の良い生活、そして幸せは、物質を多く享受してステータスを追求することではなく、普遍的で純粋な精神と文化で心を満たすことで得られる」のだと思いました。 女性スタッフはここで帰国なのでお別れし、私たちはカンボジアへ向かいました。

「達彦記」(つづく)

 



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