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本納寺特別団体参拝

2009年12月7日

京都・奈良を巡るー秋の団参

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秋の大和路の旅  柳田 圭永子

 十月二十一日晴れ。朝八時に東京駅銀の鈴で集合、私にとっては久しぶりの新幹線の旅です。今回の目的は京都国立博物館で開催されている「日蓮と法華の名宝」拝観と古都奈良の寺院参拝です。
 車窓から眺める風景をも見忘れるほど、車内で檀家の方たちとの話が弾み、海も富士山も見逃し気がつくと浜名湖も過ぎていました。
 京都に到着してタクシー分乗で最初の目的地、蓮華院(三十三間堂)へ。受付料金表に七十歳以上割引と記載されていましたので数人の方と私も思わずシルバーパスをお見せしましたが、京都では通用せず。
 総檜造りで約百二十メートルにもなる堂内には風神雷神の像、十一面千手千眼観音を中心に左右五百体、合計千一体の観音像が皆それぞれ違うお顔でした。一体の仏像を見ていますと十歳で他界した長男の面影が浮かんでまいりました。
 昼食は近くの老舗「わらぢや」です。店の入り口には巨大なわらじが吊り下がりその前で写真を一枚。その昔、秀吉も立ち寄った縁のある店だそうです。大きな土鍋で運ばれた鰻雑炊の美味しさに舌鼓を打ち、このような高級料理をいただけるのも団参ならではと思いました。
 そしていよいよ京都博物館です。森部上人のご説明を聞きながら館内を廻り「立正安国論」を始め「日蓮聖人の肖像」や「曼荼羅本尊」「三十番神画像」など数々拝することができました。
 昔は歩いて大和路をと言ったところでしょうが、今は、みやこ路快速で五十分ほどで奈良に着き、宿泊する飛鳥荘へ直行です。ここは奈良公園猿沢の池の近くで、階上の露天風呂からはライトアップされた興福寺の五重塔が見えますと仲居さんに教わりましたが、それならと夕食後みんなで散歩に出かけることになりました。静かな池に映る五重塔や、池の端の柳に光が当たり枝垂れ桜のように見えてとても幻想的な夜でした。

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 翌日はまず日本最初の文化遺産である法隆寺です。夢殿(八角堂)の本尊開扉直後に間に合って、ゆっくりと救世観音を拝観することができました。西院伽藍の五重塔や、金堂内では阿弥陀如来座像と我が国最古の四天王像を、大宝蔵院では有名な玉虫厨子、夢違観音像、また日本の仏像には珍しい八頭身姿の百済観音像など、多くの語り尽くせない仏像を拝観しました。
 次に、唐の高僧、鑑真和上で知られている唐招提寺に行きましたが、金堂は解体修理中で拝見かないませんでした。午後は興福寺に行き念願の阿修羅立像を見ることができました。興福寺の阿修羅は三つの顔と六本の手を持つ異形ではありますが、優しい表情の美少年といったところでしょう。大勢の行列で待たされた北円堂(八角堂)内の弥勒菩薩坐像、四天王像他、どれも皆感動させられるばかりです。
 最後は奈良にお住まいの本納寺のお檀家、鈴木様のご案内で平城宮跡へ。来年は平城遷都千三百年祭が開催されるため、着々とその準備が行われており、広大な敷地に朱雀門、大極殿が建っていました。
 再び奈良を訪れられる日を楽しみに帰路につきました。足腰の悪い私が無事に団参させていただけましたのも、御仏様のご加護の賜物だと思います。

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