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ー働く喜びを知ろうー

2009年1月19日

中学生職場体験学習

—働く喜びを知ろう—

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 昨年秋、地元中学校の生徒が職場体験に本納寺を訪れました。
 三日間の日程で生徒は4名。
 読経、写経をはじめ、本堂・廊下の雑巾掛け、境内・墓地の掃き掃除、他寺のお会式法要に参加、と寺の日常を体験しました。
 正座の経験の少ない今どきの中学二年生、唱題行・朝夕の勤行では当然もぞもぞ落ち着きません。痛いのを我慢して毎日頑張りました。正座で痺れた足の修復法を教えると大喜びでやってみて「おぉーっ!」。お経を読むにも最初は恥ずかしくて声も控えめでしたが、次第に自信を持って出せるようになりました。
 最後は各々のご先祖に回向し、自分自身で書いたお塔婆を建立。できあがった写経の魂入れと生徒達の学業祈願をして終了となりました。
 あまりお寺に行ったことがないという彼らは、何を見ても何をしても新鮮だったようで、大変真面目に楽しそうに取り組んでいました。寺としてもお札の封筒詰めやお掃除を手伝ってもらえて大変助かってしまいました。三日間と言わずずっと来て欲しいくらいです。

 帰りがけに玄関でスーパー竹とんぼ(前カテゴリ参照)を見つけた4人、「まだ学校に戻らなくて大丈夫なの?」と心配になる時間まで夢中で飛ばしていました。

4人の感想文より
「お寺で職場体験という人生でも滅多にないことで、色々楽しみにしていたが、その通りで良かったと思う。写経で使った小筆がもらえて嬉しかった。」
「これからの生活に生かせる体験が多かったと思います。みんなと一緒に昼食作りをしたのも楽しかったです。」
「正座をしながらお経を読むのが辛く、立つ時も痛かった。」
「正直、最初はお寺での仕事は楽だと思っていました。でも実際やってみるとすごく大変な仕事でした。別のお寺のお会式に参列した時、お坊さんにもいろいろな役割があることを知りました。いつもはサッカー部のコーチという顔しか見ませんでしたが、今回別の顔を見ました。」

 最近の中学校では、数年前からこのような職場体験プログラムを実施しているそうです。自分で希望の職場を選び、受け入れてもらえるか各自でお願いしに行くというシステム。
病院、消防署、コンビニやレストラン、知り合いのお店に行く生徒もいれば、見ず知らずの職場に果敢に交渉し承諾を得てくる生徒もいるとか。
 このお話を頂いた時に寺としては「職場」という言葉に引っ掛かりを感じたのですが、単なるプログラム名と理解し「お寺はどんな事をしているのだろう」という生徒達の興味を大切にしたいと考えました。
 いままで何気なく利用していたお店も、仕事として体験することで、違った視点で見ることができるようになるでしょう。憧れの職業が意外と地味な作業の積み重ねだったりということにも気付くでしょう。
 この三日間、町を歩くと、あちこちで学校指定の青いジャージ姿が働いているのを見かけました。地元の人たちも微笑ましく見守っていて、地域ぐるみのとても有意義なカリキュラムだと感じました。

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